HACCPは国内ではやっと導入が義務化されたところですが、海外では古くから規制対象となっている国もあります。

元々はアメリカのNASAが宇宙食を作るために生み出した衛生管理の考え方です。それが食品管理において、重要な考え方として取り入れられるようになりました。義務化されている国にはカナダやオーストラリア、欧州などがあります。アメリカでも州を超えて取引される水産食品や食肉、その加工品はHACCPが義務付けられています。アジアで台湾や韓国で順次義務付けられることになっています。

日本でHACCPが導入されることになって、国際的に通用する状態となりました。もし日本独自の規制が行われているようなら、その規制と他国の規制とを比較して差分がないかを確認することなります。そうならないためには、共通の基準が必要です。HACCPを導入すると、世界と同じ基準で運用することが可能にあります。

いままでは、衛生的であることは、独自の行動を示すことで証明する必要がありました。これからは同じ基準を参照するようになったため、適合が確認されていれば、国間のギャップを埋めることは必要ありません。つまり証書などを提示することで、その国における保証が世界的に通用する根拠となります。輸入や輸出を行う時には、スムーズに荷物を受け取ることが可能です。輸入時の時間が短縮できることはとても重要な要因です。規制が一緒であれば物流が飛躍的に向上します。