人が快適に過ごすためには温度も重要ですが、湿度というものも見逃せない要素です。

気温がそんなに高くなかったとしても、湿度が高いとジメジメして不快になることがありますし、逆に気温がとても高くても、湿度が低いと意外とカラッとした感じで快適だったりするものです。ですから、快適な空間を作り出すには温度だけを見ていてはダメで、湿度も測定して調整しなければいけません。湿度を測定するには湿度計が必要になってきますが、これには様々な種類があります。

例えば、昔から使われている計器として毛髪湿度計というものがあります。これは毛髪をセンサーとして使っている計器です。毛髪は湿度によって伸び縮みする性質があり、その性質を使って計測器を作っているわけです。ただ毛髪センサーは、湿度を受けて伸び縮みするのに多少の時間がかかるため、反応速度はあまり速くありません。

デジテル湿度計というものもあります。デジタル式では、電極の上に湿気を感じる素材を挟みセンサーとし、それの含む湿気の多寡によって変化する電気抵抗を測定して湿度を表示しています。デジタル式は毛髪式に比べて反応速度が速いという特徴があります。湿度計には他にも色々な種類がありますが、一つ認識しておきたいのは、湿度を正確に測定するというのはけっこう難しいということです。湿度計を複数用意して比較してみると分かりますが、けっこう数値にバラつきが出ることがあります。湿度は目安程度だと思って見ておきましょう。