HACCPは食品を製造している会社や工場が取得する制度ではありますが、これは各家庭でも実施することで食中毒の予防に繋がるメリットがあります。
お店で食品を購入するとき、何気に手前にある食料品を手に取り買い物かごに入れている人も多いのではないでしょうか。加工食品などには必ず消費期限が明記してありますので、かごに入れる前に消費期限を確認してなるべく長い期限が設けてあるものを選ぶことが大切です。特に、肉や魚、魚などのような冷蔵や冷凍が必要なものは買い物かごに入れる前に確認しておけば鮮度を保つことにも繋がる、HACCP認証制度の中での原材料の仕入れが買い物時の消費期限の確認になるわけです。
保存は冷蔵庫に入れておけばできると考えている人も多いかと思われますが、買い物から帰ったらなるべく早く冷蔵庫に入れることが大切です。冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は-15度以下にするなど、HACCP認証制度の中での保管と同じように行いましょう。ちなみに、冷蔵庫はあまり詰め込み過ぎてしまうと冷蔵や冷凍の機能が低下してしまうので、なるべく隙間をあけるように買い物する量を考えることも食中毒を防止するコツに繋がります。
調理時には清潔な状態を保つことが大切、生のものを調理するときにはまな板や包丁などは熱処理を行ってから、食材の加熱調理は十分に行い、中心部の温度が75度以上で1分間の過熱を行うことが最適です。飲食時には盛り付けに使う食器類は清潔なものを使う、食べ終えたものをテーブルの上に置いたままにすると食中毒菌が増殖する可能性もあるので放置しないようにするなども大切です。